ホストファミリー紹介

夫婦仲がピカイチだからロサンゼルスホームステイの居心地がいい【取材】

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ホームステイでは家族と生活ができると思っていたのに、実際に行ってみたらシングルマザーだった、おばあちゃんの一人暮らしだったということがロサンゼルスではよくあります。

今回は、私達が提携しているホームステイでもピカイチに夫婦仲がよく、お子さんもいらっしゃるので家族と生活ができるロンRonさん宅の紹介です。

ロンさん宅のここがいい!

  • 夫婦の仲がいいから留学生が居心地良く滞在できる
  • 小児科医のお母さんとオーガニック食品の会社ではたらくお父さんが作る健康的な料理
  • 日本文化の遠慮・謙虚を理解してくれるから、程よい距離感で生活ができる

 

ホスト情報

  • ホスト名:ロン・カトー
  • 家族構成:ホストファザー、ホストマザー、息子3人(そのうち2人は一人暮らし)
  • 職業:ホストファザーはオーガニック食品会社でマネージャー、ホストマザーは小児科医
  • 家について:一軒家、4LDK
  • 場所:ロサンゼルス
  • 学校までの距離:イーシーEC(35分)/イーエルエスELS(35分)/シーイーエルCEL(35分)

夫婦仲がいいから居心地よく滞在できる

アメリカは離婚率が高く50%の夫婦が離婚していると言われています。ロサンゼルスのあるカリフォルニア州ではさらに高く、なんと70%もの離婚率だそうです。

そんな中、とても仲がいいロンさん夫婦ですが、夫婦円満の秘訣は月に一回2人だけでデートをするからとのことです。

ロンさんは仕事の関係でブラジルに渡り13年間リオやサンパウロで暮らし、その間にバージニアさんと出会い結婚しました。ブラジルでの暮らしで嫌な思いをしたことは1度もないそうです。

『もし機会があればまだブラジルに戻りたいですか?』という私の問いに、間髪いれずバージニアさんがニコニコして教えてくれました。『ロンが定年したら一緒にブラジルで暮らそうって約束しているのよ。』

そっとバージニアさんを補助したり、一緒にとった家族写真からもわかるように、何気ない仕草で夫婦の仲の良さがひしひしと伝わってきました。

夕食はコミュニケーションの絶好のチャンス

お互い仕事で忙しくしているので、コミュニケーションはよくとるようにしています。特に夕食時は家族、生徒さんと会話をするいい機会なのです。

食事のときに一日の出来事や、何かあればその嫌だったことや楽しかったこともみんなで共有します。家事や子育ても1人の人にまかせっきりにならないよう、お互い助け合うように努力をし、ストレスが溜まらないよううまくバランスをとっているのだそうです。

そして夫婦円満の最大のコツといえば、冒頭にも述べた毎月1回は2人きりでデートをすることです。ご飯を食べに行ったり、映画を観たり、お気に入りのアイスクリーム屋さんにおでかけしてみたり。

忙しいからといって決して夫婦の時間を蔑ろにするわけでもなく、この時間をとても大切にされているから、いつまでも円満でいられるのでしょう。

とても仲のいい夫婦の間に育ったトーマスくんは、ちょっぴり恥ずかしがり屋ですが素直で、日本の文化が大好きというとても平和な家族です。こんなに素敵な家族に囲まれて過ごせるので、留学生はとても居心地がいいのです。

小児科医のお母さんとオーガニック食品の会社ではたらくお父さんが作る健康的な料理が美味しい

食事も夫婦仲良くそれぞれの特徴を活かして美味しくて健康的なものを出してくれます。小児科医で栄養学も勉強したバージニアさんが、オーガニック食品会社で働くロンさんの食品を使って料理を作ってくれるのです。

小さい頃からオーガニック食品を食べ続けるロンさん

ロンさんはオーガニック野菜や果物を栽培したり、オーガニック食品を使ったお料理教室から、心身ともに健康を唱えるコンサルタント会社のマネージャーで勤続年数30年以上と筋金入りの健康志向な方なのです。

ロサンゼルス生まれの日系2世の父と日本人の母親を持つ日系3世のロンさん。小さい頃は日本人学校にも通っていたので、少しだけ日本語もわかります。ご飯前には『いただきます』と言いますし、会話の中で”布団”、”弁当”などの単語も出てきました。

ロンさんは幼少の頃からずっとオーガニック食品のみを食べていたのだそうです。その当時、オーガニック野菜というのはまだ今ほど普及していなくて、手に入れるのが困難だったようです。そこでロンさんのお母さんは直接農家さんに交渉してオーガニック野菜をわけてもらっていたとのことでした。

このような環境に育ったロンさんにとっては、オーガニック食品にこだわるというよりは、オーガニック食品が普通の生活の一部だったのです。大人になってから、より健康を気にするようになり今の会社に入社したのだそうです。

栄養学も学んだ小児科医のバージニアさんが作る美味しい料理が食べられる

バージニアさんは小児科医で、医師が健康でなくてどうする!ということでとても健康に気をつけていらっしゃいます。こんな2人がいる家庭ですから食事もいつも健康的なものです。

まず使う食材は全てオーガニックのみで、グルテンフリーの調味料を使用しています。グルテンフリーとはグルテンが入っていない食品のことです。

グルテンはアレルギー発症の原因とされていたり、食欲増進させるとされています。なのでロサンゼルスのスーパーではグルテンフリーのコーナーが有るほどです。

ロンさん宅では毎朝お手製野菜ジュースや果物が振る舞われ朝からとても健康的です。実は私もこのジュースを頂きました。この日のジュースにはリンゴ、デーツ、パイナップル、しょうが、ケール、パクチー、パセリ、ミントが入ったジュースでした。

色はまるで青汁のような真緑です!苦いのかと思いきや、まろやかな味でとっても飲みやすかったです。あまりも美味しかったので厚かましくお代わりまでしちゃいました。ロンさんの作るジュースの中身は日によって変えているので、これが毎朝の楽しみと言う生徒さんも多いです。


このキッチンで美味しいジュースが作られます。

夜は野菜中心の食事に、魚やチキンが食卓に並びます。ロンさんのお父さんが以前、魚を釣ってきたときは、捌きたてのお刺身も出たそうです。

ブラジル出身のバージニアさんは、七面鳥のハンバーグのような郷土料理も作ってくれるようで、現在滞在している生徒さんもお気に入りの一品だそうです。

私が訪問した日のメニューはオーガニック野菜のサラダ、スーパーフードで知られるキヌア、チキンのグリル、トーマス君お手製のマカロニチーズ、手作りレモネード。

ちゃっかり私もご飯をおよばれし『おっ美味しいっ』と思わず唸ってしまいました。とてもシンプルなご飯ですが体に染みるというか良いものを食べているのだなとしみじみしました。こんな素敵なお料理が毎日食べられる生徒さんが本当うらやましい!

ご飯が美味しいというのは他のホストファミリーさんでもいますが、バージニアさんは栄養学もお勉強されているので理論的にもバランスのとれた栄養のある食事を食べることができます!

ロンさんと出会い健康への意識が変わった

実はバージニアさんはロンさんと出会う前はそんなに健康を意識して食事をとっていなかったそうです。その為か今よりふくよかだったし、何より体調を壊しやすい体質だったそうです。

ロンさんと出会い、オーガニック野菜を使い、栄養バランスのよい食事に変えてから、風邪もひかなくなり、何よりスリムになりました。とはいえ決して変に痩せているというわけではなく、とても健康的な体型です。

健康で美味しい料理が食べられる他に、バージニアさんは教えることも大好きなので、美味しいお料理を学ぶこともできます。もちろん栄養バランスについても教えてくれるので、健康を意識している生徒さんにとってはまさに天国のような一家でしょう。

ちなみに私は白砂糖が体にあまりよくないというのは知っていましたが、人によっては黒砂糖も決していいわけではないということをバージニアさんから教わりました。これはありがたい情報です。

日本文化の遠慮・謙虚を理解してくれるから、程よい距離感で生活ができる

日系三世で日本語学校で勉強をしていること、ホームステイの学生はロサンゼルスインフォからの日本人留学生のみを受け入れるということから、日本文化のことをよく理解してくれています。

日本人は遠慮・謙虚という文化があるということもロンさんは知っているので、無理にすすめることもしないですし、逆に相手が遠慮してるんじゃないかと思う時はしっかりすすめてくれます。

生徒さん用の部屋は1つだけなので、他の留学生と一緒になることはありません。現在滞在している生徒さんは日本人の男性です。滞在前、この生徒さんの心配事と言えば「週末もホストと一緒におでかけしないといけないのかな?」ということでした。

もちろんホストとコミュニケーションを取りたいし、誘ってもらえるならお出かけもしたい、でもお友達とも遊びたいし、何より自分の時間もほしい。果たしてこんな心地のいいホストさんなんているのだろうか?もしお出かけを断ったら気まずくなるのでは??と考えていたそうです。

本当の家族のように接してくれる

息子のトーマス君は将来音楽家になりたいという夢があり、トランペットをはじめ様々な楽器を演奏することができ、定期的に参加しているクラブでコンサートを行っています。

実際にホストさんに誘ってもらい一緒にトーマス君の演奏会に行ったようです。先日、次男のケビンさんの誕生日には家族みんなが集まり、生徒さんも一緒にお祝いをしました。

そのほかのイベントにも声をかけてくれるのですが、お友達との予定があるときは行けないこともあります。そんな時でも嫌な顔ひとつせず『わかったよ〜。じゃ、また今度行きましょう』と気軽に返してくれるのだそうです。

『なんだか全てが自然すぎて本当の家族のように気を遣わなくて楽なんですよ(笑)』

という生徒さん。考えてみれば自分の家族でも、みんな常に一緒にいるわけでもないし、お互いやりたいことをしますよね?誘いを断っても別に嫌な顔をする人なんて誰もいないと思います。

食事後ロンさんはテレビを観てくつろいだり、トーマス君はお部屋で勉強をしたりと、皆がそれぞれ好きなことをします。自分もやりたいことができるのでロンさん宅はまるで実家のような感じでストレスもなく快適に過ごせています、と生徒さんが言っていました。

ホームステイ情報

ベニス高校が目の前にあるので、とても治安の良い場所にあるロンさんのお宅を見ていこうと思います。


ロンさん宅の外観


留学生の部屋。1つしか無いので他の留学生と一緒になるということはありません。


仲良しご家族の写真


家族の一員の猫ちゃん

まとめ

夫婦の仲がよく居心地がいい、料理も健康的で美味しい、日本の文化を知っており日本人の受け入れを何度もしていて程よい距離感を保ってくれるロンさんのお宅です。

過去の滞在者では延長に次ぐ延長で一年以上もおり、今まで一回も留学生から苦情が出ていないので、とてもステキなホームステイ体験ができることでしょう。

【2019年1月29日更新】

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