ホームステイはロサンゼルス留学で人気の滞在方法1つ。多くの生徒さんがまずはホームステイもしくは寮を選ばれます。
ホームステイ、寮どちらもメリット、デメリットがそれぞれありますが、英語環境をたくさん作りたい、アメリカの文化体験をしたいという方であればホームステイがおすすめ。
とはいえ「ホストファミリーが良くなかった」「ホストとの間でトラブルが起こり嫌な思いをした」なんて聞いたことがある人もいるでしょう。異文化で育った者同士が一つ屋根の下で生活をするわけですから、文化や習慣の違いからトラブルが起こることもあります。これはホームステイに限らず寮やルームシェアをしても起こりえること。
ホームステイで失敗しないために起こりえるトラブルを事前に知りたい、またそれが起こった場合どうのように対処すればいいのか?の答えを探している方にピッタリな内容となっています。
これを読めば大体のトラブル回避ができる知恵がつき、「ホストファミリーとうまく付き合う方法」が知れますよ(^^)/
ホームステイで事前に知っておくべきこと
まず一番に伝えたいことが生徒さん(ゲスト)はお客様ではなく、またホストはメイドさんでもないということ。
ホームステイはホテルではありません。ホストがゲストをもてなし何でもしてくれると期待する方がいます。
もしあなたが少しでもそう思っているならステイ先で「こんなはずじゃなかった..」と後悔するかもしれません。
ホームステイの目的・醍醐味は家族の一員としてホストファミリーと生活を共にし、異文化交流や英語力を上げることです。ファミリーメンバーとして一緒に暮らす以上、自分のことは自分でやる、お手伝いは率先して行うは基本とし、お互い尊重し助け合って生活する必要があります。
費用を払っているから何でもやってくれて当たり前なのではなく、ホストと生活をすることで活きた日常会話を教えてもらえたり、学校で習った英語を使う機会を持てる、まさに「Give and Take」で成り立っていると思ってください。
ホームステイが失敗する理由
上記でホームステイ先での心構えを知ることができました。ですがこれだけでホームステイの失敗が回避できるわけではありません。次は具体的にどのような理由でホストとトラブルが起きるのかみていきましょう。
コミュニケーション不足による勘違い
留学当初から英語が堪能な方なんてほぼいません。
はじめはホストが話すことを理解するのに苦戦する日々が続くでしょう。ここで注意したいのがホストの英語が聞き取れず何度も聞き返すことが申し訳なく思い、自分なりに勝手に解釈してしまうこと。これがよくある「ホストにこう言われたけど、実際ホストはそんなことは言っていない」というもの。
ここからトラブルに発展することが多いので、英語がわからなければ、理解するまで聞き返しましょう。何度も質問されるのが面倒と感じるホストなら生徒さんの受け入れはしていません。むしろホストもトラブルは避けたいので完全に理解するまで聞き返してほしいと思っていますよ。
ホストファミリーへ過度な期待
アメリカのホームステイと言えば、大きな一軒家にお父さん、お母さん、お子さん、犬が住んでいて、週末となれば生徒さんも一緒に家族とおでかけするのがお決まり。こんな感じを想像していますか?
似たようなファミリーはいますが、思い描いているようなホストばかりとは限りません。独身、シングルマザー、アパートに住むホストもいます。あと働いているホストも多く、週末はホストもやりたいことをしますので毎週末おでかけに連れて行ってくれる方が珍しいです。
またロサンゼルスは様々な人種の人々が生活しており、アジア系、ラテン系、白人、黒人など多岐にわたります。「アメリカ人のお宅を希望」とリクエストをいただくことがありますが、アメリカ国籍を所持している人がアメリカ人であって、人種を指定するものではありません。肝心なのは人種ではなく「自分の条件にあったホスト」かどうかです。そこを重視する方が先決!
ハウスルールを知らない
ホームステイにはハウスルールがあります。各ホスト内容が異なりますが共通してどこのホストも生徒さんにお願いしていることを紹介しますね。日本人にとって馴染みのないルールなので驚くかもしれませんが、事前に知っておくべきことです。
・シャワーは1日1回。5-10分で済ませる
・電子レンジの使用は可能だが、ガス台は使用不可。基本自炊NG
・門限、夕食の時間が決まっている
まずロサンゼルスは通年雨があまり降りません。とても過ごしやすくていい気候ですが、同時に慢性的な水不足でもあります。ですので、どこのホスト宅も率先して節水を心がけています。
ゲストも同じように協力しあうのがルール。もし週1回の洗濯で足りない場合はコインランドリーを使用するなど工夫が必要。洗濯のことでトラブルになったとは聞きませんがシャワーに関してはしっかり説明をしておいた方がいいので次で対処法を紹介しますね。
キッチンに関してはガス台使用で火事になりそうになったというトラブルを経験したホストが多いので、安全上使用不可が主。
実際にあったホームステイトラブルと対処法
ここでは実際に起こったトラブル事例とその対処法について触れていきます。
ホストがコミュニケーションをとってくれない
トラブル:ホストと会話があまりない。
対処法:ホストとコミュニケ―ションが一番とれるのは夕食時です。ホストから「学校で習ったこと」「その日の出来事」など会話のきっかけ作りをしてくれますが、一方通行では会話は成り立ちません。話しかけられるのを待つのではなく、自発的に話しかけ話題作りに努力しましょう。うまく話す必要はありませんし、単語を並べるだけでも案外通じます。
大切なのはコミュニケーションをとろうとする姿勢。自分からも話さないと「あまり話しかけられたくない人なのね」そう思われてしまいます。
ホストからよく聞くのは「家で顔を合わせても何も言わない」「生徒さんがあいさつをしない」。アメリカでは人に会うと「Hi」と言うのが普通。また「Good Morning」「Good Night」を言うのも常識です。お互い心地よく生活するためにもあいさつはしっかりしましょう。
ホストに悪口を言われた
トラブル:ホストから嫌味や悪口を言われた
対処法:ホストにもよくヒアリングしてみると、実際そんなこと言ってないっていうケースが多いです。
上記のホームステイでトラブルが起こる理由で挙げましたが、「コミュニケーション不足からの勘違い」であることがほとんど。
日本人でもサバサバした話し方をする人は冷たいと思われがちだったり、本人に悪気はなくても時にとげのある話し方をする人っていますよね?アメリカ人も同じ。口調が少し強い人もいますが、決して怒っているわけはありません。
またアメリカンジョークはときに嫌味っぽく聞こえることも。いきなりこの感じを理解するのはハードルが高いですが、普段からホストとしっかりコミュニケーションを取り、ホストの人間性をわかっていればトラブルにはなりません。
危険なのはホストの言っていることが理解できず、自分なりに違った解釈をしてしまうこと。これは必ずといっていいほどトラブルになりますので避けましょう。
本当に気を悪くするようなことを言われたのであれば直接ホストに「なぜそんなことを言うのか?」聞いてみるといいですね。言い出しにくいと思いますがモヤモヤするくらいなら話した方がマシです。
食事が手抜きではないか?
トラブル:提供される食事が質素
対処法:これに関しては対処法というよりアメリカ人の食生活を知る必要があります。
日本では主食、副菜、汁物といったように食事内容が充実しています。一方アメリカではワンプレートにグリルした肉類、野菜を盛り付けるのが主流で品数も2.3種類と少なめ。夕食にハンバーガーやピザが出てくることもあります。
日本人の食生活からすると物足りなさを感じるかと思いますが、これが彼等の食スタイルなのです。また毎日違う料理を作るホストは珍しく前日の残り物が提供されるのは一般的。
もしホストと生徒さんの食べるものが違い、明らかに生徒さんの方が質素なのであれば問題です。この場合はエージェントに相談するといいですね。
日本人のゲストが他にいて英語の勉強にならない
トラブル:滞在しているほかの生徒さんが日本人で困る
対処法:正直なところロサンゼルスくらいの大都市で日本人を避けて生活するのは至難の業。どこの語学学校にも日本人は必ずいます。そしてホームステイや寮にも日本人が滞在している可能性が高いです。
日本人がいるから英語の勉強にならないのではなく、日本人同士でも英語を話すように心がけましょう。
日本語で話しをするとホストは自分にわかっては困るような内容を話しているのでは?と思い気分を害する可能性も。
どうしても日本人がいるホームステイ先を避けたいのであれば「生徒さんを1人のみ受け入れているホスト」とリクエストを出してみましょう。その時の空き状況にもよるので希望が通らないかもしれないのは悪しからず。
シャワー時間に関するトラブル
トラブル:ホストからシャワー時間が長いと指摘された
対処法:どこのホストでも1回あたりのシャワー時間を5-10分でお願いされます。
ただこれはシャワーにかかる全時間のことではなく、お湯を使用しているトータルの目安時間になります。例えばシャンプーや体を洗っている時間はお湯をとめ、必要な時にだけシャワーを出すようにすればお湯を使う時間を減らせます。
私物が使われているような気がする
トラブル:シャンプーや洗顔がなくなった
対処法:多くの場合バスルームは他の生徒さんやファミリーとシェアになります。トラブル回避のために共有スペースに私物を置くのは避けましょう。シャンプー、洗顔などはカゴに入れその都度持ち運ぶようにします。
パスポートや貴重品はスーツケースに入れ鍵をかけておきましょう。貴重品、私物管理は自己責任でお願いします。
ホームステイを失敗しないために必要なこと
ホームステイ先でのトラブルの多くがコミュニケーション不足によるにものが大半と伝えしました。
それに合わせて知っておきべき点として、日本人のように空気を読んで相手の意思をくみ取る文化はアメリカにはないということ。何事もYes/Noの意思表示をしなければ相手には伝わりません。Noと言い慣れていない日本人からするとはじめは抵抗があるかもしれませんが大切なことです。
まとめ
知っておくべき習慣やルールを事前に把握し、ホストとの付き合い方を理解していればほとんどのトラブルは回避でき「失敗したな~」という経験をせずに済みます。おかしいな?と思うことがあればまずはホストに話してみる。どうしても自分だけでは解決しないようなことであればエージェントに相談。意思表示をしっかりし、コミュニケーションをとって快適で充実したホームステイ生活を送りましょう(*^^*)