私は留学も少しだけしたのですが、主にファームステイをしていました。ロサンゼルスで滞在する方法として、このファームステイはとても魅力的です。今回はこのファームステイについて詳しく紹介したいと思います。
でもファームステイってなに?と思っている方も多いのではないでしょうか。
ファームステイとは
ファームステイは農場に寝泊まりして、農家さんのお手伝いをしながら生活をすることです。基本的には1日6時間から8時間程度働く代わりに、住む場所と食事を提供してもらえる、というパターンが多いです。
労働の対価としてお金をもらうわけではないので、不法労働ではありません。賃金をもらうと不法労働になってしまうので、気をつけてくださいね。
ロサンゼルスでファームステイをするメリット
- 健康的な生活が送れる
- 安い費用で滞在できる
- サバイバル英語とスペイン語が身につく
健康的な生活が送れるファームステイ
ファームステイの良いところは、なんといっても新鮮な野菜を使った料理が食卓に並ぶことでしょう。特にロサンゼルスは地中海性気候なので、本当に色々な野菜が育ちます。
よく知られている野菜だと、トマト、ニンジン、玉ねぎ、ほうれん草、きゅうりなどなど。日本ではあまり見かけない野菜だと、バターナッツスクワッシュ、チャード、アーティチョークなど。
バターナッツスクワッシュ
ひょうたんみたいな形をしたかぼちゃの仲間で、薄ら甘いかぼちゃの味です。スープとして食されることが多いです。
チャード
中国映画で出てきそうな、細長いうちわのような形をしています。多少小松菜に似た味ですが、塩分が強いのでただ炒めるだけでも食べられます。バターで炒めて食べると絶品です!
アーティチョーク
チョウセンアザミといってキク科の植物です。蒸したり焼いたりして食べるのですが、こぶし大のアーティチョークでも食べられるのはほんのごく一部。全てをまとめて食べたら一口で終わる程度の量です。
いものような味で、ディップを作ることが多いです。日本ではアーティチョークは成城石井などの高級店でしか見かけませんがアーティチョークを使った料理が自分でできるようになったら素敵じゃないですか?!
農家さんの影響でベジタリアンに
基本的には農場で取れた野菜をメインに肉や魚も食べるのが普通のファームステイですが私の滞在した農家さんは生粋のヴィーガンでした。
ベジタリアンは乳製品など食べるのですが、ヴィーガンなので、卵も牛乳も魚も動物関係のものは一切食べませんでした。私もその影響でその時は野菜しか食べていませんでした。
私のお気に入りは、とれたてのケールにグリーンガーリックを入れて炒めたものです。ケールは青汁の原材料として有名なので知っている方も多いと思いますがグリーンガーリックは球状になる前の、ニンニクを植えてから2,30日たって育ったニンニクの茎です。
ベジタリアンになってわかったこと
滞在していた最初の半年間くらいはそんな感じで野菜のみを食べていました。これが意外なほどすこぶる調子がいいんです。農作業という運動?もしてるし、ガッツリ野菜を食べるし、体がとても軽く感じ、病気も一切しませんでした。
これを機に、娘が産まれるまでほぼベジタリアンでしたが、やっぱりその頃の体調は今までの生活の中で一番体調がよく健康的でした。
アメリカに来ると太る人が多いのですが、私はファームステイで滞在中は1キロも太りませんでした。
ロサンゼルスでは健康意識が高い人が多く、有機農場で働いている人だとなおさら健康に気を使って生活ができるです。
規則正しいファームステイの1日のスケジュールで、より健康に
これは実際に私がしていたファームステイでのスケジュールです。
6:15 朝食 フルーツなど
7:00 朝の作業 収穫、草むしり、畑を耕す
12:00 昼食 畑で作った生野菜、アボガドにチップスなど
13:00 午後の作業 野菜の調整、種子作り、草むしり
17:00 作業終わり、シャワー
18:00 夕食 サラダ、野菜の煮物など
19:00 自由時間
23:00 就寝
毎日規則正しい生活をしていたので、よりいっそう健康的でした!
働く代わりに住む場所と食事があるから滞在費が安く済む
ファームステイの良いところは、働く代わりに住む場所と食事を提供してくれるということです。働く対価として給料をもらうことは不法労働になりますが、住む場所と食事が提供されることは不法になりません。
私が住んでいた場所は、ストローベイルハウスと言って、藁でできた家でした。電気はソーラーパネルから取ってきており、トイレはそこら辺の森の中でした(笑)
食事は農場にあるものを好きなだけ食べていいと言われていたので、農場にあるものを使ってサラダやスープを良く食べていました。
滞在費もかからず、食費もほとんどかからないので、浮いた費用で語学学校に行くことも可能です。私は早朝からお昼まで農場で働き、午後から語学学校に行っていました。
現在ロサンゼルスで一人暮らしをしようとすると、家賃が最低でも1,000ドルはかかってしまいます。食費も安く見積もって300ドルはかかります。
この費用をまるまる学費に当てられるので、語学学校の費用をケチる必要はありませんでした。
サバイバル英会話とスペイン語が身につく
学校に行くのとは違い、生活に直結した英会話力がつきます。例えば「You wanna weed this row.」と言われたことがありました。
これは、「ここの畝の草むしりやってくれるかな」という意味なのですが初めて聞いた時は全く意味がわかりませんでした。
単純に「この列の草がほしい」って直訳してみて、もう頭のなかは???でした。隣の人が同じことを言われて草むしりを始めたので、あぁ草むしりのことか、と分かった次第です。
日本人だとCan you weedやPlease weedと言いがちですが、これは結構強い命令なんです。かわりにYou wanna~で、~をしてくれるかな、と柔らかく聞いてくれるんですね。これは学校では全く習わなかった言い回しでした。
ファームステイをするといろいろわからない単語や言い回しが出てきた時に、その場でやって見せてくれるので、すぐにその意味がわかります。毎日朝起きてから寝るまで英語のみの環境なので、生活に必要な英語がすぐに身につくのです。
また、ロサンゼルスにはメキシコからの移民が多く入ってきています。特に農場ではその傾向が強く、農場では10人程度働いていたのですが農場のオーナー家族とマネージャー、そして私の5人以外は全員メキシコ人でした。
当初英語初心者だった私には、彼らから英語を学ぶことも多くありました。また、基本的には英語を話すのですが、多くのスペイン語もこの時に学びました。
ロサンゼルスにはメキシコ人が多く住んでいるので、このときに習った基本的なスペイン語が今でも日常的に役にたっています。
まとめ
ロサンゼルスでファームステイをすると、健康になれるし英語だけではなくスペイン語も身につけられます!しかも、滞在費と食費が抑えられるので、その分語学学校の費用にまわせるのも嬉しいです。
普通の留学だけでなく、ファームステイをしてみるのもロサンゼルスに来るいい選択肢じゃないでしょうか。
【2019年5月15日更新】